沖縄県ヤマト石油株式会社「久手堅 憲明」会長との出会い。

    「ヤマト石油株式会社」と言えば、沖縄県のみならず、名が知れた総合企業体であろう。「久手堅憲明会長」が若くして事業を起こし、今年で創業35年を迎えられた。コスモ石油特約店で沖縄県下の石油小売りを一手に仕切っておられる。30台のタンクローリー車が沖縄本島で、毎日フル稼働し、二次離島の各地にもガソリンスタンドを持ち小型油送船もフル稼働。関連するガス事業では、LPガスを含み、厨房、冷暖房などの総合住宅産業。生コン事業。採石事業。産業廃棄物処理事業。ガソリンスタンド経営。自動車販売、リース事業。修理、車検など自動車整備工場。素人から始めた農業では、マンゴー施設栽培の最大手。受粉交配の必要性から養蜂も。パンとスイーツ製造も手掛けられているらしい。170トンの池に放たれて悠々と泳いでいた錦鯉や黄金の鯉は、一部が農園に分けられ40トンの泉水池には、品評大会で優勝した1000万円クラスの鯉たちが群れて遊んでおり、その飼育は趣味の域を遥かに超えている。糸満市の平和公園に近い八重瀬町の高台に広がる8000坪の所有地では、現在リゾートホテルを建設中で、黒檀や松などの巨銘木を配した枯山水の日本庭園がほぼ完成していた。建設されるホテル予定地からの俯瞰は、眼下の庭園のすぐ向こうにゴルフ場が広がり、その先には遠く水平線に届く光る海がある。最高の借景であった。会長室のお宝紹介を別にして、これだけでも、沖縄の枠を並外れた立志伝中の人物像を知らされるが、ザックバランでカラリとして、にこやか。男気と茶目っ気。お酒は一滴もやらず、三線を趣味に悠々とした会長さんである。 
(長崎県被爆者手帳友の会会長・井原東洋一)


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